底辺女子大生の備忘録

映画『エヴォリューション』

 

2016年12月6日に別の媒体で書いた記事です。

ブログを統合したいので少しずつ作業していきます。

 

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映画『エヴォリューション』をみたので感想をかきます。

 

予告編はこちら。→『エヴォリューション』予告編 - YouTube

 

脚本・監督はLucile Hadzihalilovicさん。主演はMax Brebantさん。映画初主演、15歳、美少年。

「少年と女性しかいない島」「奇妙な医療行為」「秘密を見に行く」
透ける海をはじめとした美しい景観、それに反して陰惨で閉鎖的なディストピアを彷彿とさせるストーリー。そういうの大好きなのでめちゃめちゃそそられました。

いつ以来なのか思い出せないくらい久々に、映画の前売り券を買いました。ポスターのセットがどうしてもほしかった。

 

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どれも好きだけど、海辺のやつがお気に入りかな。

それでは以下、本編の感想です。ネタバレあります。

 

 

 

 

 

ひとことで言うと、とにかくきもちわるい!!!きもちわるいのに画があまりにも綺麗なので目が離せなくて、つらいです。

わたしは切り替えがへたなので、同時上映されていた『ネクター』のイメージが強くのこったまま『エヴォリューション』をみてしまい、それがちょっと反省点です。
でも反対に、そのおかげで確信できたこともありました。素肌と液体が性癖なのはよーーーくわかった!
美少年の鼻血が性癖なひとはみたほうがいいです。

とにかく視覚聴覚で殴ってくる、考えるな!感じろ!というかんじの映画でした。解釈は、みる人によってだいぶ変わりそう。

人間から"evolution"したいきものである島の女性たちは、自ら子孫を残すことができず、少年を攫っては"医療行為"によって妊娠・出産させていた……っていうのが"秘密"の正体、であってますか???
夜の浜辺での儀式?で"医療行為"に用いる薬を生成して、"息子"にあたる少年に飲ませていたのかと思ったけれど、それこそ『ネクター』の影響かも。

主要な登場人物のひとりに看護師の女性がいて、パメオポーズのモデル感がすごかったので勝手にパメオポーズちゃんと呼んでいたのですが、ステラという名前でした。ヒトデとの関連でしょうが、ニコラと韻が踏めていいかんじです。

ニコラが見つけた死体はなんだったんだろう?ステラがニコラに情がわいて、溺死させようとしたようなことが昔にもあったんだろうか?用済みになったから海にポイてのはいくらなんでも雑すぎるのでなんかうまく処理してるんでしょう。それとも、ニコラがイレギュラーだっただけでポイポイ捨ててたんですかね。彼女たちにとって海ってとくべつなもののよう(水浴び、儀式?、etc)だし、そこに還してあげようとしてたのかしら。
あの後みんなで「あんなとこに捨てたのだれ!バレるとこだったでしょ!」みたいな学級会してたらかわいいですね。

いちばんこわかったのは、ニコラが出産後、胎児…新生児…?に栄養を与えてる(与えさせられている)シーンです。こわすぎてニコラと一緒にギャー!と言いそうになりました。
ホルマリン漬けにされてる胎児は未熟児なのかな?妊娠中、もしくは出産途中に"母"となる少年が死んでしまっただとか。やっぱり無事に"産ませる"のは難しいんでしょうね。看護師さんたち夜な夜なお勉強してたし、ヴィクトールも死んでしまったみたいだし。いやほんとうにニコラ、メンタルもフィジカルも相当つよいですよね。

最後、ステラが島に戻ってしまったのが印象的でした。姿かたちは人間とかわらないし、言葉も喋れるし、島の外でもじゅうぶん暮らしていけると思うのだけれど。懸念があるとしたら食べ物かな?なに食べてるんだろう。
物理的に島の外では生きていけないのか、それとも仲間を裏切れないのか、うーん。擬似親子の夜逃げのようでロマンがあったんだけれどなあ…。切ないです。
島を離れてどこかの街へたどり着くであろうニコラですが、無事に生きていけるんでしょうか。彼はいまでも"人間"なんでしょうか。

というかあの島って、はるか昔に"evolution"したひとたちが自らの意思で移住した結果なんですかね。それともなにかに引き寄せられたのかな。漂流したニコラの存在が話題になったとして、あの島ってこちら側から探知できるんでしょうか?なんとなくそれは厳しい気がする。
少年誌だったら10年後、生物学者になったニコラが島に乗り込むところですが。それはそれでアツい。

この映画、いちおう分類はホラーなのかな?でもホラー映画みるぞ!!!!!と息巻くと消化不良になりそうなので、美術館行く感覚でみるといいと思います。台詞も少ないですし、画も静かなので。きもちわるいけれど、血とか内臓とか、そういうグロさはないです。派手なアクションとか痛快なストーリーが好きなひとには退屈かもしれません。

わたしとしては監督の性癖がめちゃめちゃに伝わってきていい映画でした。ひとつ心残りを挙げるとすれば、用事を済ませてからレイトショーに直行したので食事がとれず、後半ラーメンのことしか考えられなかったことです。どのくらいの空腹かというと、作中に青っぽくてなんかグロい食べ物が出てくるのですが、それを「なにこれキモいな。でも普通に食べてるし、ちょっと独特なイカスミパスタ?」と解釈していたくらいです。(いま調べてみたらどうやらミミズだったみたいです。マジかよ)
ちなみにお店が混んでいたのでラーメンは諦めて、肉まんを買って帰りました。わたしは上記の通りかなりおなかがすいていたので食べられましたが、食欲がわくような映画ではないので、いいかんじのおなかでみにいくことをお勧めします。